これらの土器は縄文中期から晩期(終末期)にいたるもので、(加曽利E式、蜆塚U式、彦崎KU式、上の段式、元住吉山式、踊場式、加曽利式)約40点に及んでいます。中でも踊場式(長野県諏訪市出土)は中期最古(約3000年前)の物があります。
遺跡所在地は東向きの穏やかな河岸段丘で花崗岩の多く露出する中に黒色表土が目立っています。
日当たりもよく水利もあり、前方が開け裏山を背負っていて見通しがよかったので、自然採集や狩猟に都合のよい絶好の場所として早くから人の生活があったものと想像されます。
その他の遺物として、陶質の山茶碗も出土しているので、鎌倉時代以降の生活も考えられています。
(以上、水窪まるごとガイドより抜粋)